ラガ日記

大学生のヤーマンが日々の感じたことから役立つことまで発信していきます!

ノマドとは?

 皆さんは、ノマドという言葉を聞いたことがあるだろうか。最近の映画で話題となり、アカデミー賞を受賞したノマドランドもこのノマドというものを題材とされている映画である。ノマドとは、英語で「nomad」、本来は「遊牧民」や「放浪者」を意味する言葉です。ただ近年は「定住地を持たず移動しながら暮らす人」という本来の意味から派生して、「時間と場所にとらわれずに働く人、もしくはそういった働き方」として使われています。

 私は、ノマドランドの映画を観ていて、刺さったセリフがあるので紹介したいと思います。ノマドとして生活していた主人公に元々、家庭教師として教えていた小学生の女の子に「先生はホームレスなの?」との問いに対して、「いいえ、ハウスレスよ」との答えにものすごく心を揺さぶられました。このセリフがくる前からホームとハウスの違いを主人公は何人かの登場人物に語っていました。そこで、純粋な子供の真っ直ぐな質問に対して、主人公も自分の考え、思いを真っ直ぐに質問に対して答えているのがとても心に残っています。今はまだ、世間にあまり浸透していないノマドという生き方、ライフスタイルですが、これからもっと増えてくるのではないか、と私は思っています。

 

 

また、上記のように働く人を「ノマドワーカー」と言ったり、「ノマドする」のように動詞として使用したりすることもあります。今から10年以上前、フランスの大統領補佐官を勤めた経験もある経済学者ジャック・アタリは著書「21世紀の歴史」(2006年発刊)の中で、ノマドという言葉を使って「インターネットの発達によりクリエイター階級が時間と場所にとらわれず活躍する時代がくる」と解説しています。今もどんどん来ていますが、これからさらにノマドの時代が来るのは間違いないでしょう!!

 

 

ノマドノマドワーカー)の定義は、先ほど解説した通り「時間と場所にとらわれない働き方」(そういった働き方をしている人)です。この条件に当てはまれば仕事の内容に関わらず、誰でもノマドと言って差し支えないでしょう。しかし、現実にそうした働き方が可能な職種は限られています。そのため、世間一般ではパソコン1台持ってカフェで仕事をしたり、旅行中の飛行機や電車の中で仕事をしたりすることが可能な、ライターやデザイナーなどの個人事業主ノマドと呼ぶ傾向が強いです。また、よくノマドと混同される「フリーランス」ですが、こちらは「自分のスキルで企業や個人と契約を交わし仕事をする人」のことです。フリーランスの中にはノマド的な働き方をしている人もいれば、オフィスに常駐する人もいるため、「ノマド」=「フリーランス」とは必ずしも言えません。

簡単に言ってしまえば、ノマドは主に働く場所や時間が自由、フリーランスは主に働き方が自由、ということです。